ボッシュ ショールーム / Bosch Showroom

ボッシュのマイルストーン

café 1886 at Bosch内に展示しているボッシュの歴史的な製品の情報がご覧いただけます。

1902 マグネトー式高圧点火装置

1901年の夏、ロバート・ボッシュは同僚のゴットロープ・ホーノルトに、故障しやすいブレークスパークロッドを使用せずに機能するマグネトー式高圧点火装置の設計概要を伝えました。そのわずか数ヵ月後、ホーノルトはアーク式点火装置をベースにしたマグネトー式高圧点火装置の試作品を披露しました。この装置は、アーマチュアの2つのコイルを通じて高電圧を作り出し、シンプルなケーブルを介して、スパークプラグの電極のギャップで発生させた火花で点火します。

1913 ボッシュの自動車用照明システム

1913年まで、ボッシュは点火装置と点火システムの生産に全注力を注いでいました。1つの製品の生産に特化することは、非常に大きなリスクを伴うビジネス戦略です。また、自動車市場の変化に伴い、高級車やスポーツカーが一般に普及してきたことから、自動車用照明の未来は明るいとロバート・ボッシュは実感しました。1910年に開発が開始され、1913年にはヘッドライト・発電機・バッテリー・レギュレーターからなるボッシュの自動車用照明システムの大量生産体制が確立されました。ボッシュにとってこの照明システムは、世界的な自動車部品サプライヤーへと成長する道筋をつくり、現在進んでいる自動車の電動化の基盤をも担う開発でした。

1914 スターターモーター

自動車電動スターターモーターによって、ドライバーの負担は大きく軽減されました。ドライバーはまず、エンジンのクランクを回すのに労力をかけなければなりませんでした。また、1900年以降 所有する自動車をお抱え運転手ではなく自分で運転したいと考えるオーナーが、自分でクランクを回すことができないというケースが急激に増えました。さらに、クランクを回すにあたりクランク棒が逆に跳ね戻ってしまう危険が潜んでいました。この現象は「クランク・キックバック」と呼ばれ、重傷を負ったドライバーも少なくありませんでした。一方、電動スターターはまずペダルを踏み、ボタンをタッチして作動します。この開発は革新的な未来をもたらしました。

1921 電気式ホーン

「クリアな音、反応の良さ、音達距離、電気消費効率、機能の信頼性そして魅力的なデザイン」-これらすべてが「ボッシュ・ホーン」完成のための必要条件でした。ボッシュは1914年4月12日、この製品の特許を出願しました。このホーンは、従来の手動式ホーン信号やクラクション、エンジンパイプが発する音の不快感を解消することを目指して開発されました。「ボッシュ・ホーン」の基本構造はパイプオルガンの作成に使われる「閉管」の原理をベースにしており、その心地よく力強い音は1km以上先まで伝わります。今日においても、この構造原理はホーン技術の基準として位置づけられています。

1927 乗用車用ディーゼル燃料噴射システム

1920年頃、専門家たちはディーゼルエンジンが未来のパワートレインを担うと確信していました。それを実現したのがボッシュでした。
ボッシュの製品群の中で電気点火装置は重要な地位を占めていましたが、ディーゼルエンジンには不必要でした。
ボッシュは苦悩の末、1922年 正式にディーゼル燃料噴射ポンプの開発を開始し、1924年にドイツ初となるディーゼルトラックが公開されると、ボッシュは平時の運転状況下における新しいポンプの試験運用を開始しました。1927年11月30日商用車ディーゼルエンジン用列型ジャーク式噴射ポンプの量産を開始しました。

1932 電気工具

1928年Forfex電動バリカンと共に、ボッシュの電気工具の歴史が始まりました。また、ボッシュの製造工場で電気工具の開発にかかわるエンジニアたちは、モーター内蔵式の携帯型電動工具を使用するようになりました。
これらの工具はその人気を受け、1932年には市販化されることとなりました。同年、ボッシュはハンマードリルの量産を開始しました。比較テストを行い、世界初となる優れたハンマードリルの開発に成功したのです。その結果、このハンマードリルは製造業界で非常に高い評価を受けました。
1950年代に始まった「DIYブーム」が契機となり、ボッシュは欧州での商業的な成功を収めることとなります。「Bosch Combi」は、ポータブル型モーターと各種アタッチメントを備え、1952年の発売以降大ヒット製品となりました。製品の成功を受け、ドイツのシュトゥットガルト近郊のラインフェルデンに新たな製造工場が設立されました。現在ここは電気工具事業部門の本拠地となっています。
電動工具は現在、ドイツの他9カ国の製造拠点で生産が行われています。ボッシュは品質にこだわるDIY愛好家向けと、プロフェッショナル向けに異なるラインナップの電動工具を製造しています。また、草刈機などのガーデンツールの製造にも力を入れています。

1932 ボッシュ ハンマードリルを発表

1932年ライプツィヒ見本市で、ボッシュは新しいハンマードリルを発表しました。打撃と回転を同時に行うことのできる初の電動ドリルで、大量生産体制も確立しており、建設現場では作業のスピードが格段に増し、その快適性に使用者が長く「釘付け」になりました。

1952 キッチンツール

1933年ライプツィヒ春季見本市で、ボッシュは会社にとって初となる冷蔵庫を発表しました。この製品を需要の高まる家庭用電化製品市場に参入する狙いがありました。電気冷蔵庫も大量生産体制が確立され、手頃な価格となったことで幅広い層に普及しました。しかし、その値段は298ライヒスマルク。当時の労働者の平均給与の3ヶ月分でした。一方で、このドラム型冷蔵庫は生産コストの削減に貢献したことも事実です。
「ドラム型」は収容能力の高い「箱型」冷蔵庫に進化を遂げます。ボッシュは1951年まで「箱型」冷蔵庫を生産していました。1950年以降、合理的な新デザインによって、冷蔵庫製品は商業的成功を収めることになります。1950年代にかけて、近代的な生産方式が導入されたことで製品価格が大幅に低下し、一般家庭への電気冷蔵庫の普及が急速に広まりました。このことは、ボッシュの製品群の拡大に拍車をかけることとなります。1952年にはフードプロセッサー「Neuzeit」が登場し、1956年にはフリーザー、1958年にはドラム型洗濯機、1964年には電気食器洗浄機が次々に発売されました。
1967年、ロバート・ボッシュGmbHとシーメンスと折半出資合弁会社ボッシュ・シーメンス住宅機器GmbHを設立しました。後にBSHと社名変更した合弁会社は、2014年にボッシュがシーメンスの保有株式50%を全取得し、ボッシュ・グループの100%出資子会社となりました。現在BSHはBosch、Constructa、Gaggenau、Neff、Siemensのブランド名を使用してあらゆる家電製品を打ち出しており、またネット接続に対応した家電製品のパイオニアとして、モノとサービスのインターネット化へ主導的な役割を担っています。

1967 電子制御式ガソリン燃料噴射システム「ジェトロニック」

ボッシュは1959年に電子制御式ガソリン燃料噴射システムの開発に着手し、6年もの歳月を費やして製品化に成功しました。ジェトロニックは、量産乗用車世界初の電子制御式ガソリン燃料噴射システムとして1967年に発表、VW1600LE/TLEに搭載されました。ジェトロニックを搭載したことで、VW1600LE/TLEはアメリカ・カリフォルニア州の非常に厳しい排ガス規制値をクリアすることができました。

1978 ABS (アンチロック ブレーキ システム)

ABSの栄光の歴史は1978年秋に始まりました。その9年前にボッシュはシステムの開発に着手し、1978年 乗用車に使用できる世界初の電子制御式アンチロック ブレーキ システムの量産を開始しました。この革新的な技術は、現在あらゆるブレーキコントロールシステムの基礎となっています。ABS(アンチロック ブレーキ システム)では、センサーが四輪それぞれに取り付けられ、ひとつのホイールがロックしそうになるとセンサーが感知し、システムがそのホイールへのブレーキ圧を低減し、ロックの危険を回避します。これにより、車両は滑りやすい路面でもより安全な走行が可能になります。

1995 モーターサイクル用ABS

アンチロック ブレーキ システムの概念は、自動車やモーターサイクルがまだ少なかった時代からすでに研究されており、早くも20世紀初頭には、飛行機や列車のホイールロックを防止する方法が研究されていました。 最初のモーターサイクル用アンチロック ブレーキ システムが市場に投入されたのは1988年で、乗用車用ABSが導入されてから10年後のことです。 そしてボッシュは1995年に、最初のアンチロック ブレーキ システムの量産を開始しました。 当時のABS Generation 2L1の重量は4.5kgと相当重いものでした。